こんにちは。スタッフの松浦です。
今年の博多の梅雨入りは観測史上2番目に早い6月15日でしたが、みなさんがお住いの地域も同様に雨模様の日が続いている所が多いのではないでしょうか。
この時期は毎年のように各地で豪雨による災害がもたらされますが、今年こそすべての地域で豪雨被害が出ないように心から祈らずにはいられません。
さて、当然のことですが楽水園ではたとえ雨天でも庭園の清掃を欠かさず行います。
雨の中の作業は確かに楽ではありませんが、最近ではレインウェアの性能が格段に高くなっているので以前に比べるとだいぶ楽になっているかもしれません。
それに雨の日の庭園では良いこともけっこうあるのです。
たとえばこちらの写真をご覧ください。
ヒュウガミズキの葉の上で大小の水滴が宝石を散りばめたように銀色の輝きを放っています。
美しいでしょう?こういう光景は雨の日だけにしか出会えません。
思わず箒の手をとめて見とれてしまいました。(こら~さぼっちゃいけません)
でも、どうしてヒュウガミズキの葉はこんなに水をはじくのでしょうか?
ほとんどの植物の葉はワックス状の物質で覆われていて水をはじくそうなのですが、ヒュウガミズキは他の植物より明らかに水をはじく力が強いようです。
これはおそらく葉の表面についている無数のミクロの突起が強力な撥水効果をもたらしているものと思われます。
蓮の葉に代表されるこの効果は「ロータス効果」と呼ばれています。
現在ではミクロの突起が水や埃をはじくことを応用した製品が多数開発され私達の暮らしに役立っています。
たとえば「ご飯粒がつきにくいシャモジ」や「雨傘」「水着」「レインウェア」など…
…レインウェア?
はっ!
わたしが雨天でも濡れずに清掃作業が出来るのはこのお陰だったのですね!
お世話になっていたのにお礼も言わずに失礼しました。ありがとう。
ヒュウガミズキの葉の上で輝く水滴がますます美しく見えてきました。自然に感謝です。